長男が生まれた時、私の実父から出産祝いとして頂いたのは、手作りのベビーベッドでした。
父は大工として長年働いており、その経験を生かして自分で木材を購入して来て、ベビーベッドを作ってくれたのです。
とても嬉しかったのは生まれて来た子供のことを思って、赤ちゃんの手に木材のトゲなどが刺さらないように入念に表面の加工を施してくれた事です。
父が作ったベビーベッドはとてもたくさんのフレームから成り立っていたのですが、私が見てもこれだけの木材の表面をサンドペーパーをかけてトゲが刺さらないように加工するのはとても大変だったと思います。
母の話によると毎日遅くまで、父はベビーベッドの作成に汗を流していたと言う事でした。
出産が無事終わり、父が出産祝いとしてベビーベッドを我が家に届けてくれた時の事は今でも忘れられません。
自分の初孫がベビーベッドですやすやと寝ている所を見て、父は目を細めていました。
長男は今では高校生になりましたが、父の出産祝いとして作ってくれたベビーベッドは今でも我が家に残っています。