結婚して3年、ようやく両親に孫の顔を見せる事ができました。
初めての孫で、母もとても喜んでおり、里帰り出産を希望し無事出産となりました。
私も初めての子どもとあり、肉体的に疲労困憊な日々を送っておりましたが、母の手助けで何とか過ごしていきました。
出産後1か月後の検診を終え、主人の元へ帰宅しました。
それから毎日、母の手助けもないので日々頑張って育児していましたが、寝れない日が続き精神的に限界に来た頃、母から荷物が届きました。
かわいい小さな手編みのベストでした。
手紙も入っており、「そろそろ赤ちゃんも笑ってくれる頃かな？ 大変だけど頑張ってね」と書いてあり、実家のにおいがするセーターがとても心を落ち着かせてくれ、感謝の気持ちでいっぱいでした。
そして偶然なのか、その日の夜、初めて赤ちゃんが笑ってくれたのです！私は、ペットを育てているくらいの気持ちになっていた事に気が付きました。
ここにいるのは、紛れもなく感情をもった人間の赤ちゃん。
もう、涙が止まりませんでした。
それからは育児も楽しくなり、ベストを着てまた実家へ里帰りしました。
母からもらった愛情を、今度は子どもへ繋いで行こうと思います。